曲構成いろいろ

曲構成は基本的に「ヴァース、コーラス」や「ABC」のような決まりがあって成り立っています。
 
しかしそれらを細かく分析していくと、数えきれないほどの組み合わせが存在します。
 
ポピュラー音楽の構成は繰り返しがあって、編曲で幅をきかせるため、ある程度分かりやすく進行するのですが
ギター一本のインストの場合、一筋縄ではいかない場合が多いです。
 
 
そこで、色々な曲の構成をここに書いてみます
 
各パートを「ABC」で表すのですが、どれがヴァース、コーラス、ブリッジなのかは書きません。
AがヴァースでBがコーラスの場合もあるし、Aがコーラス、BとCがブリッジ、みたいな場合もあります。
 
また、各パートの小節の長さが同じだとは限りません。
Aが8小節、Bが4小節という場合もあるし、Dが2小節ということもあります。
2回目のパートが短いときは()をつけて表します。
 
どこでパート分けするかもあくまでおおまかなので、細かくは書きません。
繰り返しがあって1番と2番が違う場合も、同じ「ABC」で表します。
1番と2番をつなぐ短いブリッジや、エンディングの短いブリッジなどは省略します。
 
・岸部眞明「Hajimari」
Intro→A→B→C→A→B→C→Ending
 
・小川倫生「Pegasus」
A→B→C→B→C→D→A→Ending
 
・小川倫生「Stargazer
Intro→A→B→C→D→E→F→C→D→E→F→G→A→Ending
 
・わたなべゆう「Y.K.O」
A→B→C→D→A→B→C→Ending
 
・Michael Hedges「Eleven Small Roches」
A→B→A→B→C→A→B→C
 
・Michael Hedges「Rickover's Dream」
Intro→A→B→A→(B)→C→A→D→Ending
 
・Alex de Grassi「Zipper」
A→A→B→C→D→A→B→C→Ending
 
・Alex de Grassi「Water Garden」
Intro→A→(A)→B→C→D→E→(A)→B→C→E→Ending
 
 
ここからはギタリストではないんですが、面白いと思う構成を紹介します
 
Aphex Twin「Fingerbib」
Intro→A→B→C→B→A
 
Aphex Twin「Avril 14th」
A→B→C→A→D
 
・Flipper's Guitar「Dolphin Song」
Intro→A→B→C→D→Ending
 
 
最後におまけで、スティーヴ・ライヒの「18人の音楽家のための音楽」を書きます
この曲は、パート1が1~11まで続き、パート2からはAからD、またAへ折り返すという構成がロジックのように展開され、パート13でまた1~11という構成で閉じるという展開です。
 
Steve Reich「Music for 18Musicians」
Part1(1→2→3→4→5・→6→7→8→9→10→11)→Part2(A→B→C→D→C→B→A)→
(・・・以下略・・・)→Part13(1→2→3→4→5→6→7→8→9→10→11)