BUOYANCY

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キリンジのニューアルバム「BUOYANCY(ボイエンシー)」を購入しました
 
ボイエンシーとは、浮力・浮遊という意味のタイトルです。
タイトル通り、浮遊感溢れる瑞々しくてキラキラしたサウンドがこれまでになかった感じで印象的です
水槽のジャケットも音楽のイメージにぴったりだし、内ジャケの二人の表情もいいカットですね。
 
全曲すばらしいけど、やはり「夏の光」の音の洪水ともいえるサウンドには圧倒されますね~
「セレーネのセレナーデ」「小さなおとなたち」は、聴き込むほどにすごさが分かる名曲だと思います。
高樹さんの作曲の才能には、やっぱり脱帽せずにはいられません歌詞も、どこかエロスがあっていいです。
 
レコーディングにも相当、気を使っていることが丁寧に作り込まれたサウンドから分かります。
「台風一過」はどこか第九のような曲に、スティールパンやダブルドラムを使った分厚いサウンドが新しいです。
どこか南国音楽的な要素が取り入れられているところが、このアルバムの特徴ですね~
 
都市鉱山」は、ディスコティックなエイティーズな雰囲気が今までになかった曲ですね。
今回シティ・ポップスな要素は薄れた分、こういった曲で新境地を切り開いた感があります。
 
「真夜中の深海魚」は、タイトルと曲の世界観がアルバムタイトルとリンクします。
こういうロマンティックな素敵な曲が書けるのが、泰行さんのソングライティングの持ち味だと思います。
 
「温泉街のエトランジェ」はエレクトロニカサウンドで始まり、ブラジルっぽいサビがいいですね。
エレクトロな打ち込みもいつも通り取り入れながらも、生楽器を何度も重ねてダブルレコーディング的な効果を
出しているところはさすがキリンジのようなポップ職人のなせる技ですね。
 
ざっと聴いてみて感想を書いてみたのですが、まだまだこれから聴き込んで新しい発見がありそうです。
やはりキリンジは、極上のポップミュージックを創造する、日本屈指のバンドだと再確認しました