ガボール・ザボ

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この人は狭い意味で「ジャズ」という音楽には当てはまらない、独特のギタリストですね
 
ジャズギターの定番であるフルアコではなく、フォークギターにPUを乗せて弾いている点からもジャンルに捉
われない新しい音楽を創造しているのが窺われます。
 
フレーズはどこかエスニックであったり、インド音楽から強い影響を受けていたり、南方系のワールド音楽の要
素があるのがこの人の魅力です。ボサノバやポップスの曲も取り上げたりしているのも意外だけど、捉えどころ
のない音楽性を象徴しているように思います。
 
このライブ盤は後の「モア・ソーサリー」と並び特に有名な一枚ですが、ボサノバなのにバカラック調な2曲目や、
コール・ポーターのスタンダード4曲目、映画「男と女」のテーマ曲の6曲目、エスニックで宇宙的な広がりを見せ
る5曲目など素晴らしい演奏が聴ける。
 
特に好きなのが7曲目の「ミズラブ」で、インド音楽の造詣が窺えるが、夜の砂漠を飛んでいるようなロマンを感じ
るオリジナル曲である。
 
真夜中にこのアルバムを聴いていると、遠く離れた地に思いを馳せる・・・。