Strawberry Switchblade


このグループは、やっぱりいいな~

ゴスロリなファッションに、どこかトラッドな香りのするエレポップが時代を感じさせる。
84年~86年のたった1年半で解散してしまったのは、コマーシャルな売り方に、音楽的志向が
合わなくなったからだろう。

“イチゴの飛び出しナイフ”というユニット名に、ひたすら甘酸っぱい少女の気持ちを綴った歌詞、
完成度の高いポップなサウンドに、今なお伝説のグループとして語られている。

フリッパーズ・ギターも「ドルフィン・ソング」でサンプリングしているし、日本制作のシングル曲
も発売されるなど、当時は日本でもかなり注目されていたようだ。

しかしあまりにも時代を先取りしすぎた音作りに、彼女たちも嫌気がさしたのかあっさり解散する。

その後、どうしているのかと思ったら、マイペースに活動しているようだ。
Myspaceでソロ活動の音源が聴くことができた。エレポップとは一線を画した、どこかトラッド
な音作りに本物の風格を感じることができた。もともと、グラスゴーのアングラ出身であり、こういう
音楽がやりたかったのかもしれない。

でも願わくば、もっとコンスタンスに活動してメジャーにも出てきてほしい・・・。

僕は当時生まれていなかったが、音楽を聴くとその時代の空気を感じることができる。
甘酸っぱくて切ないこの音楽に出会えてよかった!