Selected Ambient Works Volume 2


Aphex Twin - Rhubarb
アンビエント・ミュージックに出会って、一番衝撃を受けたのがこのアルバムです
 
っていうか、アンビエントとかそういうカテゴリーはどうでもいいってくらい重い何かがここにはあります。
 
ミニマルな曲の構造に別に音楽的に特徴的なことがあるわけでもないが「音」が持っているエネルギーとか、
 
「霊魂」のようなものを感じてしまうという点で、こういう音楽は他にはないと思います。
 
ビートや余計な装飾音は排除され、音楽の「感情」のような部分だけで構成されているといえます。
 
そこには物理的に動くものは何もない。精神の廃墟と、空間を彷徨う霊魂だけが存在しているのである。
 
霊的な音楽を聴くときは、現世で普通に音楽を「聴く」という行為とはなにか違う姿勢を要求される。
 
この世とあの世の境界がインクのように滲んでいる場所にこういう静寂が存在しているのだと思う。