アーサー・ラッセル


Arthur Russell - This Is How We Walk on the Moon
この人、孤高の天才だと思います
 
彼の音楽性を一言で説明するのは難しく、その活動はすごく多岐に渡っていて、ダンス、ミニマル、テクノ、
フォーク、現代音楽・・・など取り入れて色々なことをやってます。
 
アルバム1枚を除き作品のほとんどを12インチでしか残してなく、なかなか日の目を見ることがなかったの
ですが、近年、音源がCDでリリースされ多くの音楽ファンから注目されるようになったようです。
 
ミニマルな曲の構造はシンプルだけど、独創的な発想と雑多な音楽を混合するセンスや捉えどころのない
バランス感覚みたいなものは天才的だと思います。
 
そして独特な浮遊感あるヴォーカルも、フォークトロニカな音と合わさり白昼夢のようなイメージでいいです。
彼の音楽を聴いていると、様々なジャンルを横断しながらも、貪欲に自分の音楽を求めていた人生が見えてくる
のだけど、本当に目指していたものは何だったのか、実に不思議な気持ちにさせられます。