ブリキの太鼓

1954年、精神病院の住人であるオスカル・マツェラートが自らの半生を語る。1899年のジャガイモ畑における祖母の妊娠に始まり、1924年の誕生、3歳の誕生日における成長の停止、ナチ党政権前後におけるダンツィヒ自由市の小市民的心性、戦前・戦中・戦後の遍歴などを局外者の視点から描く。


 
ブリキの太鼓」の映画を観ました
 
主人公オスカルは、大人社会の醜い部分を感じて子どものままでいることを決意する。
 
子どもの視点から見た社会の残酷な部分とかが描かれていて、しばしば性的なシーンや、グロテスクなシーンも
登場します。ブリキの太鼓や、オスカルの超能力は、子どもが持っている無垢さの象徴である。
こどもならではの不思議な世界とか感性が、この物語に花を添えている。
 
やがて戦争が始まると、オスカルは子どもということで生き残るものの、身近な人々の死を目の当たりにする。
 
子どもの考え方って、どこか残酷で、自由で、大人は分かっていないが社会についての影の部分もちゃんと
分かっているというのがこの映画のテーマのように思う。
 
子ども時代に誰もが持っていたあのキラキラした瑞々しい感性を思い出させてくれた素晴らしい映画でした