2016.2.1

父の運転する車。家族旅行で都市を走っていた。汚い川が流れていて、バイパスの高架橋が入り組んでいる。車がたくさん通っていてごちゃごちゃ。渋滞というか、ゆっくり動く。下の道がすいているかなと、車は橋を下りて川に沿って進む。その道路は地下に続いていた。確かにすいている。車は傾斜を進み地下世界へ。重工業地帯の基地のような、巨大な空間が眼前に広がる。SF映画ようだ。様々なパイプや鉄骨とか、重機やコンビナートが遠くに見える。道は傾斜45度くらいになり非常に急な下り坂だ。車はブレーキもかけず、猛スピードで下っていく。道は完全な直線で、滑らかなので落ちていく感じだった。最後はあのコンビナートとかに激突して即死するのかと恐かった。しかし、いつまでも坂は続き、まるでCG映像みたいに無限に伸びている。下っているかと思ったら、道路の終末点が新たに生まれて終わりがないというイメージだ。大丈夫かと運転手の父親に尋ねると、やがて車は速度を落としはじめた。坂も緩やかになってきた。ついに道路の最後が見えて、重機やパイプが近づいてきた。坂は平坦になり車は工場の中を徐行する。向こうに駐車場がある。車を止めると降りて、駐車場の端まで歩く。ガラスで仕切られた待合室を通り、ドアを開けるとうるさかった。ゲームセンターかと思ったが違う。映画の台詞とか効果音がいくつも混じり合って反響していた。映画が上映されているらしい。通路を歩き階段を上っていくと、大きなロビーくらいの仕切りのない空間にスクリーンがあった。人々が床に座布団を敷いて寝転んだり自由に映画を観ている。現代アートインスタレーションみたいだ。老若男女問わず様々な人がいた。通路挟んで向かいにも仕切りのない空間があり、違う映画が上映されていた。仕切りがないので、音が混ざって聞き取りにくい。建物は天井が高くて防音もなく、音声は反響している。通路を隔てて、こんな部屋がいくつもあり、色々な映画が上映されているらしい。映画を観るのに適した構造ではないが、様々な音が混ざり合って現代音楽のパフォーマンスみたいで居心地は良かった。映画を観ながら、後ろを振り返ると、通路の向こうで上映されているスクリーンが見えるし、面白い。映画の内容はありきたりなアクション映画とかアニメだった。