ウッシーとの日々

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「ウッシーとの日々」はた万次郎=著

北海道の上川郡下川町に移住した漫画家、はた万次郎&愛犬ウッシーとの穏やかな田舎暮らしを描いた漫画です📙✨

家賃3500円の一軒家に引っ越してきた30歳のはた氏。薪ストーブ、山登り、スキー、魚釣り、鹿、クマ、キタキツネ...。誰にも邪魔されない北海道の自然の中での自由な暮らしを描いていて、のんびり癒される作品。

何も起こらないけれど、毎日が穏やかで楽しい。ウッシーが可愛くて、決して上手くないシンプルな絵なのに、仕草や表情をよく描けています。

はた氏は、田舎の生活や動物の生態を、何も飾らず等身大に描く能力に長けている漫画家。変に自然を美化したりせず、人口が少ない過疎地の苦労や退屈もユーモアたっぷりに綴ります。

私は15歳の頃、コロちゃんと出会ったときにこの漫画に出会いました。ウッシーと似てる所もあり、不思議にハマってしまいました。

現在、ロコちゃんと暮らすようになって、私ははた氏と同じ30代になりました。

それからこの漫画には、90年代の空気が漂っているのも好きな理由です。

犬の漫画で一番好きな作品です🐶❤️📗

#7日間ブックカバーチャレンジ #ウッシーとの日々 #はた万次郎

山下達郎PERFORMANCE 2019

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山下達郎(ギター、キーボード)、難波弘之(キーボード)、伊藤広規(ベース)、佐橋佳幸(ギター)、小笠原拓海(ドラム)、柴田俊文(キーボード)、宮里陽太(サックス)、ハルナ、ENA、三谷泰弘(コーラス)
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山下達郎PERFORMANCE 2019」ライブレポートを書きます✍️❗

午後4時頃、熊本城ホール到着。2Fの受付に列が出来ている。物販の先行販売の列に並ぶ。少しして進みだす。受付を通り、長い3列のエスカレーターを上る。4Fのロビーに物販があり、まずCD「レシピ」を購入💿もれなく直筆サインが付く。友達のために2枚。撮影禁止のMVが流れている📺
奥にグッズの物販がある。パネルがあり見本も置いてる。Tシャツ、CD、コースター、パンフレットを購入。買ったら戻れと係りが言うのでエスカレーターを下りる。
4時半くらい。列がいくつかあり、間違って当日券の列に並んだ。少しして気づきチケット持ってる人の列に移動。外まで長蛇の列。5時前になるとズラズラ入場。受付の女性に免許証を見せて、スマチケを見せる。彼女が画面をスワイプすると入場済みに変わる。慌ただしくて、免許証を無くす。気づいて戻るが見つからない。スタッフに聞くと後で落とし物の案内所に問い合わせて下さい。
仕方ないそのままエスカレーターを上がる。
物販にはさっきと違い長蛇の列。先に買ってて良かった。
階段を上がりホール2Fの扉を目指す。階段を上りきるとロビーの外の広い景色が見渡せる。とても眺めが良い。

そして扉を開けてホールへ入場。2階7列。真ん中くらい。後ろの方だがそんなに遠くない。横に長くてステージの間口が広い。ステージには古き良き1950年代くらいのアメリカの建物を醸した巨大なセット。電車。レストラン。スクリーンには町と山の風景。

BGMはドゥワップ。昨年リリースされたドゥワップナゲッツだと思う。座席番号を探して着席。両隣は40~50くらいの男性。まだ時間があるのでBGMを聴きながら仮眠💤場内で禁止事項のアナウンス。物を投げたり迷惑行為はしないで下さい。

しばらくして6時前。ブザーが鳴り客席がざわめく。「FOR YOU」のSEが流れる中、メンバーがステージに現れる。各楽器の定位置へ。

最後に達郎が現れる。客席がどよめき拍手。愛用の茶色いテレキャスターをかけるとスポットライトが照らし「SPARKLE」のカッティングが始まる。歓声が上がる。一拍目でドーン❗曲が始まる。全ての楽器が分離が良くてクリアな音。ホールが鳴ってる。達郎の声が歌い出しから綺麗。若々しい。66歳とは思えない。

続いて2曲目「あまく危険な香り」が始まる。これも良い曲。そのまま3曲目「ドーナツソング」のドラムのイントロのジャングルビートが鳴り響く中、達郎がここで初めてMC。「熊本10年ぶりです。とても素敵なホールです」ギターはアコギに持ち変える。キーA→Gに下げてる。
途中で大滝詠一「ハンドクラッピングルンバ」
を歌い出す。DRジョン「アイコアイコ」も飛び出す。同じニューオリンズスタイルの曲。そしてまたドーナツソングに戻る。

3曲目が終わり、ここで曲間のMC。「80年代は熊本市民会館によく来てた。福岡→鹿児島の流れで。2009年から10年空いてしまった。久しぶり。熊本城ホールのこけら落としということで呼んで頂きありがとうございます。こけら落としなのにツアー最終日。変ですが(笑)今日は加藤神社に行った。地震で大変だったけど今日は明るい曲を多く歌います」

4曲目「土曜日の恋人」が始まる。建物のセットの明かりがついて夜の町っぽくなる。最後はFOではなくイントロを繰り返して終わり。

またMC。「75年にシュガーベイブでデビュー。翌年バンドが解散。5年くらい不遇の時代でした。当時恋愛も上手くいかず、悲恋の歌が多い」5曲目「Paper Doll」が始まる。照明は紫色。達郎カッティングが上手い。手首から先しか動いてない。アウトロは4小節の短いソロを、key→guitar→sax→keyの順番で何回も回す。スポットライトがソロの演奏者を照らす。カッコいい!

そしてMCを挟まず、キーボードに移動して6曲目「FUTARI」。照明は青。バラード。後ろのコーラスも活躍。またギターの方に移動。7曲目「SOUTH BOUND #9」の打ち込みが鳴り出し始まる。照明は明るい。ステージにゴジラが2匹いるのが見えた。左にシンゴジラ。右に昭和ゴジラ

MC。「今の曲は98年のコージーに収録されてるが、ライブで再現不可能なため一度もやらなかった。しかし今回のツアーで初めて披露。先日発売したレシピのカップリングでLiveバージョンを収録しています。宜しく」

「長く活動してると同業者が亡くなることが増えた。大滝さんはこの12月で七回忌。当時色々なメディアにコメントを求められたが、沈黙を守った。大滝さんの存在が大きすぎて。語りたくなかった。しかし6年経った今年やっと向き合える。大滝さんの曲をやります。きっと皆さんが大好きな曲を」

8曲目「君は天然色」が始まる。複雑なウォールオブサウンドを6人のリズムセクション+サックス+コーラスで再現。アウトロは変えててジャンジャンジャンジャーンと下降して終わる。

MC。「暗い世の中ですが...」ナミヤ雑貨店の主題歌になった2年前のシングル「Reborn」9曲目。照明は暗い青。

MC「98年、娘とモスバーガーへ行った。窓際に20代くらいの会社員。背中が泣いていた。会社で怒られたのかな?彼を見て詞を書いた。私のファンは一回り下の世代。彼らに向けての応援歌。今、息子孫世代の20代のファンが増えている。またこの曲を歌う」

10曲目「セールスマンズロンリネス」キーボード弾き語り。いつもライブの中盤で一人での弾き語りコーナーがある。

MC。「明るい曲やると言ったのに暗いですね(笑)次はアカペラのコーナー。今日初めてのお客さん挙手。結構いますね。半分くらい。アカペラだけど今日はドゥワップやりません(笑)私は絶対音感ないのでハーモニカで確認」

11曲目「La Vi En Rose」声の多重録音のトラックに合わせて達郎が一人で歌う。途中チーンという鐘の音が左→右に動くとき指で合図してた。

「幼少時代観た好きな映画わんわん物語の挿入歌をやります。12/24に始まり12/24に終わるという映画なので、93年のクリスマスアルバムに収録。するとわんわん物語の続編の日本版でこの曲が使われた。嬉しかった」

12曲目「Bella Notte」そのまま13曲目「Have Yourself A Merry Little Christmas」モニターの前まで出てきて歩きながら歌う。ステージを右から左まで歩いた。

そして「Deck The Hole 」のイントロが流れた後14曲目「クリスマスイブ」🎄✨バンドサウンドに戻る。途中のカノンでは暗転。建物の窓がカラフルに光る。間奏明けでプロジェクションマッピングが投影される。スクリーンにクリスマスツリー。雪の細かいスポットライトがステージ全体に舞い踊る。❄️すごく綺麗だった✨感動して涙が出た。

14曲目「蒼氓」照明は日暮れの景色。途中「希望という名の光」の一節を歌う。カーティスメイフィールド「People Get Ready」も挟む。

続いて15曲目「ゲットバックインラブ」バラードが続く。

MC。「最近巷でシティポップなる言葉が飛び交っていて。70~80年代の日本のシティポップが海外で人気らしい。わざわざレコード買いに来るって。本当かよ?しかし今年レコード店で30歳くらいのアメリカ人に遭遇。私のレコードGo Aheadを持って来てサインをねだる。でこれに入ってるこの曲をやってくれと頼まれた。...狐につままれた気分だった。しかしやれと言われてもツアーのいつどこに来るかも分からない。仕方ない彼のために51公演全部やります」

17曲目「Bomber」カッティングがすごく効いてる曲!途中、佐橋が前に出てきてソロを弾きまくる🎸ブレイク後、達郎も出てきてステージ左の客席の近くまで来てカッティングソロ!めちゃカッコ良かった。最後に小笠原拓海の長いドラムソロで終わる。

そのまま18曲目「Let's Dance Baby」途中観客の多くがクラッカーを持ってたみたいで「指鉄砲」の歌詞の所で一斉に「パーン」って鳴らしてた🎉

ブレイク、ドラムのキックが続く中「さあ皆さん立って下さい。これからやる恥ずかしい事を...」皆に手拍子を促し、達郎がまりやの「不思議なピーチパイ」を歌い出す。観客爆笑(笑)😆「けんかをやめて」「素敵なホリディ」とか10数曲のさわりを繋げてずっと歌う。最後に新曲レシピも飛び出す。めっちゃ面白かった(笑)そしてまた「Let's dance baby」に戻る。

そのまま「ジャニー北川さんR.I.P」と言って19曲目「ハイティーンブギ」を歌う。

観客総立ちになってて、皆が手拍子すると、床が揺れる!2300人!

さあ終わりに近づいてきました20曲目「アトムの子」が始まる。途中アンパンマンマーチを挟んで歌う。後ろのスクリーンにアンパンマンのアニメが写される。歌詞も曲と同じタイミングで流れる。グルーヴの洪水に包まれて本編が終了。

鳴り止まないアンコールの拍手。再び達郎登場。赤いシャツに着替えてる。「レシピ」パネルを持って来てメモを読む。「会場で予想以上の購入者がいたためサインがなくなった。足りなかった購入者には郵送します」
「来年はツアーしません。オリンピックがあるから。交通や宿泊の要衝を考慮して。来年はレコーディングの年にする。近年またテクノロジーが進歩してる。勉強しないと。それからリマスターが滞ってるからそれも出したい。ライブ、アコースティック編成ではやります。月一くらいのペースで。」

「大滝さんの曲に心残りが。もう一回やらせて」

アンコール1曲目「君は天然色」一回目より気持ちが込もっていた。「満足です」

アンコール2曲目「プラスティックラブ」

アンコール3曲目「硝子の少年」

観客総立ち。

アンコール4曲目「Ride On Time」で竹内まりや登場!紹介も何もなくコーラス隊の横に現れた。観客は皆「おー!」ってどよめく。
間奏でメンバー紹介。最後にまりやの名前が呼ばれる。客大喜び。

途中ブレイクしてマイクから離れて歌い「こんな事してたら後ろに脚立が用意されました。もっと離れたらお立ち台が用意されました。」ギターを置いて後ろの電車のセットまで歩いていく。「タイタニック」とふざけてみる。皆静かになる。地声でRide On Timeを崩して歌い始める。客席まで届いた。すごい!

戻ってまたバンドで歌ってエンディング。 「ここは聞くところによるとクラシックはやらないそうです。こんな事するの私だけだと思います(笑)」

アンコール5曲目「Down Town」で、くまモン登場!ステージで一緒に手拍子して踊ってた。サビのファルセットは達郎の声掠れてた。間奏でくまモンの所まで出てきて並んで演奏🎶くまモンはエアギター。カメラが入ってて撮影してた。

そして皆モニターの前まで出てきて全員で手を繋いで一礼。まりやがくまモンに近づいてタッチしてた。

「初めて私のライブに来られて面食らった方、今日はツアー千秋楽だからですよ!特別です。いつも以上の曲数です」

「若い頃はこんな歳になるまで続けられるとは思わなかった。聴いて下さるファンの方々のお陰です。見えない所でステージを作ってくれたスタッフ。音響。照明。設営。楽器テクニシャン。彼らにも感謝」

アンコール6曲目「いつか」これも大好きな曲。本日2度目の涙。「Somedayひとりじゃなくなり 何かが見つかる」「寂しく生きることはない」孤独だった昔の自分に向けての歌詞みたいで感動してしまった😭💦💦

メンバーは退場。達郎ひとりでMC。「殺伐とした世の中ですが、音楽の中では皆が手を取り合い平和になれますように」 

アンコール7曲目「Your Eyes」歌い出しは一人。途中からアカペラのトラックが流れる。途中サックスソロは宮里陽太。

終わって最後に、達郎がモニター前まで出てきて拍手に包まれる。長く客席を眺めて優しい表情になったあと手を振って袖へ消えた。

お客さん口々に「すごかった!」と言ってた。皆大満足してた様子。もう夜9時半で、ロビーから見える外の夜景が綺麗だった。外は雨が降ってた。

2300人がゾロゾロと退場。「止まらないで下さい」とスタッフ。2Fの受付で免許証のこと思い出してスタッフに聞くと、ちゃんと届けられていた。良かった。人生最高のライブでした!!

ソドムの市

「ソドムの市」ピエル・パオロ・パゾリーニ監督作品。1976年。マルキ・ド・サドによる原作を映画化。性器、スカトロ等の過激な性描写が非常に多く、これらはパゾリーニの嗜好としてだけでなく、様々な現代社会への批判が込められている。
世の中のカルトと言われる映画の中でも、その極北に位置する作品。ここまで鬼畜な内容を映像化したパゾリーニの芸術魂に敬服。この映画の完成直後、彼は謎の死を遂げる。作品に反感を持つグループによる轢殺とされる。文字通り命懸けで製作された映画。

美男美女の裸体。酒池肉林。残虐な性的拷問。内容は地獄だが、閉鎖された建物内の光景は絵画のように美しい。

ひたすらに冷酷、辛辣、無慈悲。人間の欲望と、際限ないサディズムが横溢している。最初から最後まで、人間の汚い部分を延々と見せられる映画。

飽食に明け暮れる現代人を、糞食を描く事で強烈に風刺。権力者たちに食わされる、暴力を受ける、犯される。意思も人権も無視された若者たち。政治的風刺だと思われる。

性交、暴力、殺害。これらは表向きの社会では見られない行為。見てはいけないものを「観る」ための映画という方法で表現。 「性(エロス)」と「死(タナトス)」は繋がっている。生物は生殖するために生まれ、死んでいく。

映画は「地獄の門」「変態地獄」「糞尿地獄」「血の地獄」の章に分かれていて、人間が生まれて死んでいく、一生の地獄を表現。

全編を通して特に描き方に変化はなく、ただひたすらに無慈悲。鬼畜な映像の羅列。普通の映画のフォーマットを外れているため、世界の暗部を覗いているような異形の映像体験。

何を観ているのだろう?これは何なのだろう?という極めて不思議な感覚になる映画。見たくない、と目を背けたくなる映像。しかしこれは見なければならない。人間が生まれて死んでいくまでの真実がここにある。

いかに生きるか?という悩みを誰もが抱えている。この悩みと向き合う事が人生。残虐な権力者と、救いのない美男美女。パゾリーニは極限状態を描く事で、人間存在の哲学を描いたのだ。

[ストーリー]

イタリアが連合国に降伏した後、残余のファシストたちは、北部の町サロに集まり、亡命政権を形成していた。このナチス傀儡政権の権力者たち、大統領・大司教・最高判事・公爵の4人は、自分たちの快楽のために、市町村条例を新しく制定する。その規定に従って美少年・美少女が狩り集められ、さらにその中から彼らの厳選した男女各9人が、秘密の館に連れ去られる。

権力者たちは、そこで自分たちの定めた規則に従って、あらゆる淫蕩・変態行為に耽る。毎日、集会所で4人の語り婆たちのうち1人に猥褻な体験を話させることによって欲望をかきたて、少年少女たちを相手にその話を実行に移すのである。その変態行為は次第にエスカレートしていき、最後には死に至る拷問が待っている。しかし、犠牲者たち同様に狩り集められてきた館の少年警備兵たちは、苦悶する犠牲者たちを尻目に、ラジオの音楽に合わせてダンスのステップなどを踏んでいる。

#pierpaolopasolini #ソドムの市 #ピエルパオロパゾリーニ #saloole120giornatedisodoma
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