18人の音楽家のための音楽


先日の「スティーヴ・ライヒ入門」(忙しい人のためのライヒ)に肩透かしを食らい(笑)、今は
これを聴いています。

この曲は、コーラス、ピアノ、マリンバシロフォン、マラカス、ヴァイオリン、チェロ、クラリネット
、バス・クラリネットなどの楽器を使って、18人で演奏できる作品として作曲されています。

76年の作品で、すべてアコースティックな楽器を使った生の音が特徴的。

今みたいに最新の機材を使えば繰り返しなんか演奏しなくていいのに、全部生演奏である。
50分を超えるこの曲をコンサートで演奏するメンバーたちは、すごい労力を必要とするらしい。

まるで水の波紋が広がって、幾重にも重なりまた生まれては消えていく・・ようなイメージの音楽。
繰り返されるミニマルなフレーズに、生命の輪廻転生みたいなものを感じるな。

僕はこの曲をぶっ通しで聴くと、すごく精神が覚醒された気分になる。
音楽の持つ力はすごいな、と改めて感じる。。。

ECMでのすばらしい録音が残っているのに、96年になってまた録音したのは理由があるのかな?
多分、新しい時代の録音も残しておきたいというライヒの希望なのだろう・・。

今もクリエイティブに活動を続けるスティーヴ・ライヒは、やはり偉大な作曲家だ。