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Bud PowellBud Powell Trio」
バド・パウエルのジャズピアノの歴史に残る名盤。すさまじいまでのテクニックから紡がれるリリシズムは、鬼気迫るものがある。モンクの個性とも、エヴァンスの理知性
とも違う、勢いを感じるピアニストである
 
George GershwinRhapsody In Blue,An American In Paris,Piano Concer
to」
ガーシュウィンの代表的な曲を集めた作品集。その宝石箱みたいな作風とか、20
世紀前半のアメリカの喧騒を現わしたような個性的な手法による作品は、万華鏡の
ようなきらめく不思議な世界がある
 
・J.S.Bach「Brandenburg Concerto」
もともとラジオの「ヘビー・メタル・シンジケート」のエンディング曲として聴いて知っ
て、大好きになった曲。特にその第3番は、勢いと調和に満ちた素晴らしい曲と
演奏であり、白眉の出来だと思う。構成も分かりやすいし、難しいこと抜きに何も
かも素晴らしい音楽ですね
 
・Arthur Russell「The World Of Arthur Russell」
ミニマル・ディスコの白昼夢みたいな、アーサー・ラッセルの脳内宇宙に浸るすごい
音楽だ 特に、チェロや打ち込みのオケに、浮遊感あるヴォーカルが乗っかる
アーサー名義の曲はすばらしくて、まるで夢を見ているようだ。本当に孤高の天才
だったのだなと思う。
 
Cornelius「Music」
コーネリアスの06年にアルバムに先立ち出たシングル。アルバム未収録の3,4
曲目は、手拍子や口笛や足音が入っていたり、「君が代」と「星条旗は永遠なり」
をパロったりしてて面白い。そして長い残響音の後「Breezin’」のイントロで終わる。
彼ならではの音遊びが面白い。
 
Paul Weller「Modeern Classics」
98年のシングルヒット集。契約枚数を満たすために出されたベストアルバムらしい。
大人な味わい深いロックであり、いぶし銀の域に達していると思う。
 
Van Halen1984
ヴァン・ヘイレンの3枚目であり、ストレートなアメリカンロックなサウンド。タッピング
や個性的なエディのギターリフやアイデアは天才的である。ヘビー・メタルにカテゴ
ライズされることも多いけど、構造は典型的なアメリカロックである。
 
U2「WAR」
戦争とか政治的な意味が込められたロック。曲は程よくポップだし、キャッチ―で
バンドの方向性とかが確立してきた頃かもしれない。音作りも音楽性も広がった。
 
Helloween「The Wall Of Jericho」
ハロウィンのデビュー作。メタルを代表するバンドだけはありすごい勢いだ。迫力
ある演奏に、音はあまり良くないけどシンプルな曲が多い。だが欲を言えば、バラ
ード曲もあれば幅が広がる気もする。
 
Beastie Boys「Solid Golden Hits」
ベストアルバムであり、DVDもついてて時代を感じる映像だった。ヒップホップかと
思いきや、ロックなギターリフとかも入っていて、この如何わしさとかバカっぽさが
白いしかっこいい。
 
くるりのデビュー作。今と比べると、飾り気のないストレートなギターロックに聴こえ
る。岸田のソングライティングはこの頃から確立していたのだなと驚かされる。まだ
荒削りな印象もあるが、ここから色々な音楽性に挑戦していくことになる。その決意
が窺える傑作である
 
相対性理論の3枚目であり、初のフルアルバム。やくしまるの可愛い声、ギターリ
や音色の作り方とか、ベースラインやファンキーなバンドのリズムは完璧というし
ない。歌詞も面白いし、ポップだがどこか毒があるのが重みがあっていい。