THE FOUR WALL

人間という生き物は、少なくとも見えない壁をひとつは建てているものである。
 
ちょっと内向的な人なら二つ、更に内向的な人であれば三つの壁を建てている。
 
もっと内向的で、ときには激しく外交的になる人であれば、四つの壁を建てた少数派である。
 
そういう人は、四方を囲まれた部屋に閉じこもり、誰にも知られていない。
 
その人が部屋で何をやっているのか、あるいは何もやっていないのか、外からは何も分からない。
 
ただ、建てられた四つの壁が構築され、どんどん高くなっているのにやがて気付くだろう。